vol.001(21/04/05発行)『ほたるの障がい者グループホーム』

※本号は、創刊号であるため特別に4ページ構成となっています。
※通常は表裏のみの構成となっています。

表面

櫻花の季節となりました。残念ながら新型コロナ禍では市民生活も自粛せざるを得ない状況ではあります。
とは言え季節は移り、新しい年度となります。当法人も瑞穂の地で開所して以来、6年目に入ります。
と同時に、この5年間で瑞穂市から始まり、岐阜市、美濃加茂市、大垣市と県内4市で障がい福祉サービスを展開しています。
今後、本通信を通じ、当法人の活動や障がい福祉のあり方に関してお伝えしていきたいと思います。

岐阜福祉事業支援友の会とは、
どんな法人なのか。
太陽と月社とは?

本紙のタイトルの下に、発行社名として共同表記をしています「特定非営利活動法人 岐阜福祉事業支援友の会(以下、岐阜福祉)」と「太陽と月社株式会社(以下、太陽と月社)」とは、どのような法人であり、どのような活動をしてるのか?まずは、それに関して紹介していきたいと思います。
まず、岐阜福祉は、平成27(2015)年7月に設立、翌平成28(2016)年5月に岐阜県瑞穂市において障がい者グループホーム『ほたるの里 瑞穂』を開所し、以降、平成30(2018)年3月に岐阜市に『ほたるの杜 岐阜県庁南』、同年5月に美濃加茂市に『ほたるの里 美濃加茂』、翌、令和元(2019)年6月に『ほたるの里 大垣』と次々に開所しています。それと共に働く場の提供として『ほたるの仕事場』も各地に開所しています。

また平成30(2018)年8月には美濃加茂市において『ほたる学園 美濃加茂校』を、続く令和元(2019)年6月には『ほたる学園 美濃加茂東校』を開所し、①グループホーム(共同生活援助)、②仕事場(就労継続支援B型/生活介護)、③放課後等デイサービスという分野において障がい福祉サービス事業を行っています。

岐阜福祉の障がい福祉
関連事業を推進する
太陽と月社

一方、太陽と月社は、令和元(2019)年に設立されています。
岐阜福祉が特定非営利活動法人=NPOであるため、岐阜福祉の周辺の障がい福祉に関係する営利活動領域で、事業を行っています。
この太陽と月社では、現在、志を同じくする障がい者グループホームを運営されるパートナー法人様の開拓と開業・運営支援を行っており、既に「神戸福祉事業支援友の会」、「大垣福祉事業支援友の会」が設立され、岐阜県外においても強いネットーワークで障がい福祉事業を推進しています。
『太陽と月』という一風変わった社名には意味があります。太陽は日中活動を意味し、ご利用者の皆様の日中活動=就労を支援するという意味です。一方、月は夜間を意味し、安息と安らぎの場である住まい=グループホームを意味しています。このように太陽と月社も障がい福祉に関わる様々な領域をサポートしていく会社です。
関連する事業は多岐にわたり、グループホームの不動産や物件開発、施工からはじまり実際の運営する法人の設立、地方自治体の行政との調整や交渉、許認可事業の開始、広報やご利用者の獲得、人員採用や教育研修、実際の運営のサポートまでと『一室でも多く、一日でも早く。』という志を共有できるパートナー様と障がい者グループホームの拡充のために活動していきます。

障がい者グループホームは、
まったく足りていません。
県内でも1,000室は必要

現在、日本では人口の約7.4%、実に13人に一人は何らかの障がいをお持ちであると言われています。大手経営コンサル会社の試算でも、岐阜県内美濃地方だけでもグループホームは1,000室は必要であるというデータもあります。
私たちは、岐阜福祉において5年間で4市で120室を超えるグループホームを開所してきました。しかし、それでは全然足りていないのです。
さらに8050問題があります。これはひきこもりのご家族の社会問題を指した言葉ですが、ひきこもりという言葉が生まれた時代から、その対象者も時間が経ち、親世代が80代、ひきこもり世代が50代となり、それでも親世代が面倒を見なければならいないという社会的課題があります。親亡き後のお困りの方々のために私たちは、障がい者グループホームを『一室でも多く、一日でも早く。』推進してまいります。

内面

最終面

私たちは、なお一層
障がい者グループホームの
開所を推進していきます。

前述したように、岐阜県内美濃地方だけでも1,000室は不足しているという現状を考えてみても、障がい者グループホームの開所は喫緊の課題であると言えます。
特に「住まい」であることから、生活の基本の場であり、生きていく上で不可欠な場所だからです。
現在、各地域での室数は内面の見開きのような状況ですが、一部を除いて、ほぼ満室の状態となっています。
しかし私たちは「不足している地域であれば、増室していけば良い」と考えています。メインのホームの周辺に部屋を借り、常に増室を心掛けています。と同時に、『一室でも多く、一日でも早く。』との志を同じくされるパートナー法人様と共に岐阜県下でも新しいグループホームの開発が進んでいます。
現在、話が進んでいるのは多治見市などの東濃地域で早ければ年内には開所を予定しています。
また、その他の地域においても条件が整えば、開発していく予定です。これに関しては様々なパートナー法人様とのパートナーシップで進めていく予定であります。

様々な状況に応じて
柔軟なパートナーのあり方を
用意しています。

パートナー法人様との組み方は、状況に応じて柔軟に対応しています。大きく分けて次のようになるかと思います。

①土地や建物を有しておられ、障がい者グループホーム用に貸し出したい。運営には関心がないので、他の法人に任せたい。
②運営に関心があるが、土地や建物が無く、資金的にも自前で用意するのは難しいので、アドバイスを受けながら土地や建物を手配していただき、運営を行っていきたい。
③土地や建物を含め自分たちで運営していきたい。『ほたる』ブランドを使用し、経営のノウハウを蓄積していきたい。

上記のようなどのようなパターンであっても柔軟に対応いたします。肝要なのはお困りの皆様方に『一室でも多く、一日でも早く。』お住まいを提供していきたいという思いだけなのです。
パートナー展開は太陽と月社が担当しており、どのような事でもお気軽にご相談いただければと思います。

お困りの皆様は
お気兼ねなく
なんでもご相談ください。

もちろん、岐阜福祉が運営するグループホームは絶えず、ご利用希望を承っています。当法人の施設は、その施設のある地域外からのご利用者も数多くいらっしゃいます。ご利用希望の方の地域にないからと言ってあきらめずに、どんなご要望でもお気兼ねなく、ご相談してください。
次号では、『ほたるの里』『ほたるの杜』の特長に関して紹介していきたいと思います。
※次号はGW前頃発行予定です。

グループホームの代表的な一日(ほたるの里 美濃加茂の事例です)